- 看護師が公務員になる方法とは?
- 看護師が公務員となるメリットはあるの?
- 看護師が公務員となるデメリットはあるの?
- 公務員看護師に興味がある人
- これから公務員看護師を目指す人
看護師が公務員になる方法とは?
看護師が公務員になるためには国立施設に勤める
看護師が公務員になるための方法の一つとして、国立施設に勤めるという方法があります。
国立施設といっても具体的にイメージがつかないという人も多いと思うので、実際に看護師が国立施設で働いている場所を具体的に紹介します。
- 防衛省で勤務する
- 厚生労働省で看護系技官として働く
- 宮内庁で働く
- 厚生労働省が直接管轄である病院で働く
具体例が具体例じゃない!という人いますよね。
もう少し簡単に説明すると防衛省に勤務というのは防衛省といえば自衛隊が思い浮かびますよね。
自衛隊の隊員やその家族が使用する病院に看護師として勤める。
2つ目の厚生労働省の看護系技官になるというのは、厚生労働省内で看護に関する制度であったり、政策などの行政などに携わる仕事です。
端的に言うと看護師の社会への関わり方を考え企画したり、仕組みをつくる職業です。
3つ目は、宮内庁で看護師が働く場合には皇族などが使用する病院に看護師として働くということ。
4つ目は厚生労働省が管轄する施設で看護師として働くことです。
厚生労働省が直接管轄している病院の例としては国立ハンセン病療養所が一番有名ですね。
現在国立病院というのは、国立病院機構という独立法人であるため、国立病院に働いていても国家公務員にはなれません。
国家公務員兼看護師になるためには上記4つの施設あるいは病院などで働く必要があります。
看護師が公務員になるためには地方自治体の運営する施設に勤める
看護師が公務員になるもうひとつの方法として、地方自治体が運営する病院や施設で働くことです。
地方自治体で働く公務員を地方公務員と呼びます。
看護師がこの地方公務員として働ける場所を具体例を出します。
- 保健所または保健センター
- 都道府県立病院・診療所
- 市町村立病院診療所
- 公立看護学校
- 公立幼稚園・保育園・保育所
- 国立病院機構の運営する病院・診療所
これらで働くと看護師も地方公務員になることができます!
保健所や保健センターは保健師という印象が強い方も多いですが、保健師よりは人数は少ないものの、看護師だって働いています。
また、さきほど国立病院機構は国家公務員ではないと説明しましたが、地方公務員として扱うことから国立病院機構の運営病院で勤めていても公務員兼看護師にはなれます。
看護学校というのは、いわずもがな看護学校の教員になることを指しています。
教員になるためには、大学において、教育科目を4単位以上履修済であることと厚生省の認可する看護教員養成講習を受けていないと看護教員として働くことができません。
公立幼稚園などに務めるというのは、看護師が常駐している幼稚園あるいは保育園・保育所で働くということです。
公務員看護師として働ける場所は国家公務員、地方公務員としても様々な施設があり、案外公務員兼看護師として働いている看護師は多いですよ。
看護師が公務員となるメリットはあるの?
看護師が公務員となると給与が上がる
看護師が国家公務員あるいは地方公務員となると民間の病院などの施設で働く看護師よりも年収がアップする場合がほとんど。
また、公務員は年々昇給が決められており、安定した収入を得るためにはやはり公務員というのは安心材料になりますね。
具体的にどのくらい年収が変わるのか総務省の平成29年度の公務員給与実態調査、同年の看護協会の見てみましょう!
公務員看護師の平均年収は約580万円となっています。
そして、民間施設で働く看護師の平均年収は約530万円ほどといわれています。
年収で約50万ほど変わるプラス公務員は退職金がびっくりする金額もらえます。
その退職金は勤続年数にもよりますが、2000万以上となる場合がほとんどだそうです。
民間の施設では数千万円の退職金が保証されているわけではないので、公務員看護師けっこうおいしいかもしれません!
看護師が公務員になると福利厚生が手厚い!
公務員は、民間の会社のお手本となる勤務体制をとっています。
そのため、一般企業、法人よりも福利厚生が高いのです。
もちろん、労働時間が決められていることや労働者にあったワークバランスを尊重してくれるという労働者側には優しい職場です。
そして、労働時間が規定以上かつその状態が続くと現場監督者つまり看護師長や看護部長が処罰される決まりがあります!
そのため、基本的に残業はなく定時帰宅がほとんどです。
休日の保証はもちろん、当たり前に産前産後休暇、育児休暇もとりやすい環境です。
看護師が公務員になると教育体制が整っている
公務員看護師の働く施設では教育体制が万全の状態です。
そのため、新人から公務員看護師になるときちんとした研修を受け、さらなるスキルアップも視野に入れることが可能です。
看護師がさらなるスキルアップを目指す場合はこちらの記事を見てくださいね。
また、中途採用者であっても教育体制が整っているため、ブランクなどで看護技術に自身がない場合にもしっかりとフォローしてくれる場合がほとんど!
そのため、新人看護師や中途採用された看護師にとっても公務員看護師って色んな面で素晴らしい条件と言えるのではないでしょうか。
看護師が公務員となるデメリットはあるの?
看護師が公務員になると副業は一切禁止
民間の施設では職務に影響がないのであれば副業可としているところもありますが、公務員は副業は禁止されてます。
もちろん看護師も公務員として国立施設や地方自治体の施設で働いている場合この副業禁止に当てはまります!
なぜ公務員は副業が禁止なのかというと公務員法という国家公務員・地方公務員ともに副業は禁止であると定められているためです。(参考:地方公務員,国家公務員法)
当然国立施設屋地方自治体の施設で働く看護師も公務員法が当てはまることから副業は禁止です!
意外と公務員が副業禁止であることを知らずに、看護師が公務員として働くようになったあとも副業をすることは新聞の記事になるほどには大きなニュースとなりますので注意しましょう!
看護師が公務員を辞めるとき失業保険がでない
民間の施設や企業は倒産のリスクが少なからずあるため、雇用保険に加入しています。
しかし、公務員を雇う施設は簡単に言うと国あるいは地方自治体が雇っているのと同じ意味なので当然倒産のリスクはありません。
そのため、雇用保険に加入しないのです。
雇用保険に加入しないということは、失業保険がでることはありません。
定年退職なら失業保険がなくとも困りませんが、配偶者や家庭の事情により退職しなくてはならない場合には失業保険に頼ることができません。
失業保険に頼ることができないことからも定年前に退職する場合には、金銭面や転職先の決定など計画的に行う方が気持ち的に楽になりますね。
看護師が公務員になると職能給はない
公務員は勤続年数が高ければ高いほど当然給与も高いですが、立場も上になります。
良くも悪くも上下関係がはっきりしています。
民間施設には職能給という頑張った人がそれだけ評価されるというのが当たり前になってきていますが、公務員にはそれがありません。
能力がたくても勤続年数的に下であれば役職にはつくことも、能力を評価されるということは少ないです。
役職がつくのは勤続年数が高い場合のみ。
自身の能力を試したいという場合には、公務員看護師は徐々にしんどく感じる可能性は大いにありえます。
ただ、逆を言うと勤続年数が高くなればそれだけ、役職も就いたり給与も上がったりと安定しているという点では不況の現状からすると安心要素にはなりますよね。
看護師公務員は案外たくさんいる!
看護師が公務員として働ける場所は国の施設、地方自治体の施設でも意外かもしれませんがたくさんあります。
また、給与面や福利厚生面でも公務員看護師として働くメリットは十分と言っていいのではないでしょうか。
副業禁止というデメリットを上げましたが、公務員になると給与面が民間病院や施設より平均的に上昇する見込みがあることから、そもそも副業しなくてもよくなるので、公務員看護師はますます魅力的に見えますね。
公務員看護師に興味がある人やこれから公務員看護師へ就職を考えているという人はぜひ検討してみてくださいね。