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看護師の欠格事由と対処法を解説!【意外とみんな知らない】

雨芽

こんにちは、現役病棟看護師の雨芽です!

臨床経験がまもなく10年の看護師です。

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悩む看護師
  • 看護師の欠格事由って何?
  • 看護師免許剥奪されるってどんなこと?
  • 看護師国家試験が受かっても看護師になれないの?

看護師の国家試験に合格して、いよいよ看護師!とウキウキしている新人看護師のみなさんちょっと待って!

 

例え看護師の試験に受かっても欠格事由に該当していたらその免許剥奪されてしまう可能性があります。

 

看護師には欠格事由というものがあり、例え試験に受かっても免許がもらえないこと、免許をもらったあとに該当すれば最悪免許を剥奪されてしまいます。

 

看護師の欠格事由に該当するのは、心身の障害や薬物中毒者、前科がつく処罰あるいは刑罰を受けた者となり、処分は戒告、3年以内の業務処分、免許の取り消しのいずれかの処分となります!

  • 看護師の欠格事由と処分について知りたい人
  • 前科があるなど欠格事由に該当する可能性のある看護師・看護学生
  • 欠格事由に当てはまるときの対処方法が知りたい人

看護師の欠格事由と処分について解説!

看護師の欠格事由とは?

看護師の欠格事由とは看護師の免許を取り消しなどの処分になってしまう場合の条件を指します。

 

この欠格事由に当てはまることを行ってしまうと合格したての受験生も、現役で働く看護師も免許を剥奪されてしまいます。

 

保健師助産師看護師法第9条(参考:○保健師助産師看護師法)で看護師の欠格事由について次のように記されています。

  • 心身の障害がある人
  • 薬物中毒者
  • 犯罪や不正行為を行ったことのある人
  • 罰金などの刑に処せられた経験のある人

これらに該当する際には看護師の欠格事由に当てはまります。

 

また、国家試験に合格しても欠格事由に関する保健師助産師看護師法の第9条に定められているものに該当する場合には、免許を与えないこともあり、現役で働いている場合には剥奪とすると記されています。(参考:○保健師助産師看護師法

 

簡単に言うと、基本的には裁判などを行い、前科がついてしまえば欠格事由となると考えましょう。

 

また、公立病院に勤める看護師は公務員となりますが、公務員の場合には保健師助産師看護師法の他に公務員法も関係します。(参考:地方公務員法第16条

 

看護師の欠格事由として審議される前に公務員の欠格事由にて審議され処分が決まることになるはずです。

 

某県立病院に勤める23歳の女性看護師が、ツイッターで1年間にわたり入院患者の様子や職場への不満など不適切な投稿を繰り返し行い、地方公務員法によって6ヵ月の停職処分を受けています(参考:gooニュース2020年3月27日より)

 

看護師全員が公務員というわけではなく、国や地方自治体の病院あるいはしえつに勤める看護師を公務員看護師と呼びます!

 

どうしたら公務員看護師になれるのか、公務員看護師のメリットデメリットに関する記事はこちら。

公務員看護師のメリット・デメリットを現役看護師が解説!

現役の看護師が欠格事由にあたる刑罰を受けたら処罰される

では、現役の看護師の場合は欠格事由にあたる刑罰を受けたらどうなるのでしょうか。

 

保健師助産師看護師法第14条では以下の通りに記載されています・

第十四条 保健師、助産師若しくは看護師が第九条各号のいずれかに該当するに至つたとき、又は保健師、助産師若しくは看護師としての品位を損するような行為のあつたときは、厚生労働大臣は、次に掲げる処分をすることができる。

一 戒告

二 三年以内の業務の停止

三 免許の取消し

2 准看護師が第九条各号のいずれかに該当するに至つたとき、又は准看護師としての品位を損するような行為のあつたときは、都道府県知事は、次に掲げる処分をすることができる。

一 戒告

二 三年以内の業務の停止

三 免許の取消し

3 前二項の規定による取消処分を受けた者(第九条第一号若しくは第二号に該当し、又は保健師、助産師、看護師若しくは准看護師としての品位を損するような行為のあつた者として前二項の規定による取消処分を受けた者にあつては、その処分の日から起算して五年を経過しない者を除く。)であつても、その者がその取消しの理由となつた事項に該当しなくなつたとき、その他その後の事情により再び免許を与えるのが適当であると認められるに至つたときは、再免許を与えることができる。この場合においては、第十二条の規定を準用する。

(昭二六法一四七・平一一法一六〇・平一三法八七・平一三法一五三・平一八法八四・一部改正)

(引用:○保健師助産師看護師法

保健師助産師看護師法第14条によると看護師が欠格事由に該当する刑罰を受けた際に≪戒告≫≪3年以内の業務停止≫≪免許の取り消し≫の3つのうちいずれの処分を受けることになります。

 

看護師免許の剥奪にあたる免許の取り消し処分は3つのうち最も重い処分となります。

 

ちなみに2019年に看護師の免許取り消し処分を受けた看護師は6名です。

 

それぞれの罪状は

  • 建造物等以外放火の罪
  • 偽造有印公文書行使
  • 覚せい剤取締法違反
  • 傷害
  • ストーカー規制法違反   

となっています。(参考:厚生労働省2019年11月11日 医道審議会保健師助産師看護師分科会看護倫理部会議事要旨

 

ネットで検索すると看護師が交通事故を起こし、禁固刑や執行猶予の刑罰を受けても看護師免許取り消しとならなかったという人もいます。

 

2019年に戒告処分を受けた看護師は1名業務停止処分となった看護師は16名です。

 

それぞれのの罪状は

  • 大麻取締法違反
  • 覚せい剤取締法違反
  • 公然わいせつ
  • 富山県迷惑行為等防止条例違反、
  • 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制および処罰並びに児童の保護等に関する法律違反
  • 住居侵入
  • 窃盗
  • 道路交通法違反  となっています。

 

これらの罪状があったとしても戒告、業務停止の処分となっているため、刑罰を受けてしまったから免許が取り消されるとは限らないのです。

 

しかしながら、事故を起こした際の対応や被害者への姿勢に配慮や謝罪の態度によっていは処分も軽い戒告や業務停止処分となりますが、あまりにも配慮のない対応を行ってしまうと必然的に重い処分になります。

 

医療従事者として、相手や被害者への誠意のある対応を心がけ、配慮のある行動を行いましょう。

 

看護師の欠格事由に該当していても国家試験の受験は可能!

看護師の欠格事由に該当していたとしても国家試験自体の受験は可能です。

 

あくまで看護師の欠格事由は看護師としての免許の取得の際に生じる、簡単に言うと約束事のようなものであるため、看護学生である受験時には関係ありません!

 

しかし、合格しても欠格事由に該当していれば、免許取り消しになる可能性は十分にあります!

 

受験者で欠格事由に該当している心配があるという人は下の対処法を参考にしてくださいね。

看護師の欠格事由は交通違反や事故でも処分される?

では、交通事故など運転免許を持っていれば誰もが起こりうる事故などはどうでしょうか。

 

看護師の欠格事由にあたるのか交通違反や交通事故などのケースに沿って紹介します。

看護師の欠格事由に交通違反は該当しない

看護師が交通違反した際は欠格事由になるのかと疑問に思う方もいますよね。

 

交通違反で看護師が欠格事由となってしまうと、看護師はどんどん減ってしまうと思いませんか?

 

ずばり、看護師が交通違反しても欠格事由とはなりません

 

これは、交通違反で前科がつかないため、欠格事由には当たりません。

 

しかし、飲酒運転や危険運転、無免許運転などの重大な過失となる場合には、欠格事由に十分に当てはまります

 

普段通り、安全運転を行っていれば看護師の免許剥奪とはなりませんので安心してください。

 

看護師の欠格事由の該当は相手を死傷させる人身事故の場合!

人身事故を起こしてしまった場合には、特に相手を死傷させてしまった場合、看護師の欠格事由となってしまいます。

 

これは、相手を死傷させた人身事故の場合そのほとんどが裁判となり、刑事処分が科せられてしまうためです。

 

しかし、検察から出頭命令がない場合、被害者から申し出があったときには裁判とならない場合もあります。

 

この際には、欠格事由とはなりません。

 

そして、看護師の欠格事由に当てはまってしまったとしてもすぐに看護師の免許剥奪となるわけではなく、様々な状況を審議し時間をかけて判断されることになります。

看護師の欠格事由に該当した時の対処法

看護師の欠格事由に該当する場合には合格後に申告が必要

看護師の国家試験については、欠格事由に該当していても受験は可能です。

 

しかし、受験後に欠格事由に該当する可能性があることを申告しなくてはなりません。

 

看護師の国家資格に合格した際に保健所に免許の申請へ行きますが、この際に過去に刑罰を受け看護師の欠格事由に該当する可能性があることについて申告する義務があります。

 

申告後、事故の状況や事実確認、事故についての聴取などを経て審議を行い、最終的に免許を交付するか否かのジャッジが行われます。

 

日本看護協会ではのホームページのよくある質問にて看護師の欠格事由についての質問と回答が掲載されています。

罰金刑などの刑罰を受けたのですが、看護師(准看護師)免許は取得できないのでしょうか

「罰金以上の刑に処せられた者」には免許が与えられないことがあります。(保健師助産師看護師法 第9条の一参照)。
看護師免許の付与については厚生労働省が判断しますので、厚生労働省医政局医事課試験免許室(03-3595-2204)にお尋ねください。
准看護師免許については各都道府県庁へお尋ねください。

(引用:日本看護協会より看護に関するよくある質問

過去に罰金刑以上に該当する刑罰を受けたことがある人は、看護師の欠格事由に当てはまるのか厚生労働省医政局医事課試験免許室に直接連絡し、判断してもらうこともできるので参考にしてくださいね。

 

他にも看護師には働くうえでの注意するべきことがあります。

 

参考までにわたしが参考にしている書籍を紹介しておきますね。

この本は、看護師として働く上で知っておくべき裁判の事例が載ってます。
看護師として働くならば知っておくべき事例ばかりなので、看護師をはじめ看護学生に読んで欲しい1冊です。

 

看護師は欠格事由に該当しないよう注意しよう!

看護師の欠格事由は、心身障害や薬物中毒者、前科のつく刑罰を受けた際などに該当すること、処分には≪戒告≫、≪業務停止≫、≪免許の取り消し≫の3つがあることを紹介しました。

 

また、免許の取り消し処分は最も重い処分であり、年に数人が看護師免許の剥奪処分を受けていることもわかりましたね。

 

日ごろから医療従事者としての常識かつ配慮ある行動を行っていれば、例え罰金刑以上の刑罰を受けても欠格事由の処分が軽くいなる場合があります。

 

もし、事故を起こしてしまったら被害にあわれた方への誠心誠意の謝罪配慮のある行動を行い、人として常識のある行動をとりましょうね。

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